ウォータジェット水噴流の破環力・衝撃力で「切断」や「洗浄」の他、「斫り」「削孔」「表面処理」「剥離」が可能です。対象物に与える変形やひずみ、残留応力が小さく、マイクロクラックがほとんど発生せず、構造物への負担が少ないエ法です。従来の打撃破壊工法とは異なり、ノズルから噴出された超高圧水のエネルギー(破壊力・衝撃力)により、コンクリートのセメントモルタル結合を破壊するメカニズムのため振動が小さく、騒音も抑えられた環境にも非常にやさしい工事です。
また施工条件に合わせてウォータジェットエ法を使い分けることで連続作業が可能となり作業効事が大幅にアッブします。
機械式の床版ロボットやハンドガンタイプの斫りでは、コンクリート内の鉄筋にストレスやダメージを与えることなく、劣化したコンクリートの脆弱部のみの除去処理が可能です。新旧コンクリートの付着・接着強度が従来工法よりも2~3倍向上し、均ーな打継面に仕上がります。
人力方式(ハンドガン)
機械フレーム方式(XY 移動式)
ウォータジェット削孔では直径φ30~φ250mmに対応可能で、鉄筋やPC鋼材を傷つけるリスクを回避した作業が可能です。(削孔長:4000mmまでの実績あり)
削孔
一次削孔完了
濁水回収型のハンド式バキューム研掃機(マリンブラスト)を使用することで斫りや表面処理で生じた固形物・コンクリートガラや濁水の飛散を防止します。この表面処理は新旧のコンクリート同士を一体化させ、より強固な結合力を生み付着・接着強度が高まります。
橋脚耐震補強に伴う表面処理
橋脚耐震補強に伴う表面処理
半機械方式のロードライン除去装置では、複数のノズルが配置されたバーを回転させ超高圧水を噴射し、剥離や除去を行うと同時に濁水や固形物を回収します。空港内区画線や道路上の白線などの除去に使用されています。
アスファルト区画線除去
タックコート除去
アスベストは、断熱性や耐火性・保温力や防音効果など多機能を持つ素材として、昭和40~50年代の様々な構造物に多く使用されていましたが、人体への健康被害を及ぼすことから、近年ではアスベストを0.1%以上含有する全ての製品の製造や使用が全面禁止となっています。また、多くの構造物にはアスベストを含有する塗材が用いられており、これらの老朽化により、改修・修復・補強の需要が高まっています。アスベスト除去の際には、大気中への飛散防止対策を法律により義務付けられており、安全でしかも確実な措置が必要となります。ウォータージェット工事によるアスベスト除去は、大気中への飛散リスクと作業員の健康リスクを抑止した有効な工法として活用されています。
アスベスト含有除去
アスベスト含有除去