アンカー施工後、適切に施工され本来のアンカー性能が発揮できているかの品質を管理するための試験となります。 アンカー筋に適した試験機を用い、適切な試験荷重を加え、過大な変形を起こさず耐えれば合格と判定します。
試験例
あと施工アンカーボルトの引張試験
油圧ポンプ部とデータ記録紙
引張試験機本体と油圧ポンプ部
上向きアンカーの引張試験
特長
- 大口径のアンカーから油圧負荷方式で、様々な現場の試験に対応
- 全ねじボルトから異形鉄筋までアンカー筋に対応
- 小型機種では狭い現場に対応できるコンパクト機器
用途
- 大口径アンカーボルトの引張荷重試験
- 耐震補強・あと施工アンカー工事における鉄筋の引張試験
- コンクリート建築物の柱や梁の補強
対象物
- 各種あと施工アンカー施工後の引張試験
判定基準
A.一般には、設計用引張強度に等しい荷重まで引張加力を行い、この荷重に対してアンカーの抜出しなどの過大な変形を起こさず耐えられれば合格とします。
B.耐震補強工事の場合には、予想破壊荷重の2/3を検査荷重とし、この荷重に対してアンカーの抜出しなどの過大な変形を起こさずに耐えれば合格とします。
変位測定
確認荷重試験において変位値とは、アンカーの抜け・アンカーの伸び・コンクリートの弾性ひずみの和を総称します。また、変位測定値には下表のような誤差が含まれる場合があります。変位測定値よりアンカーの抜けを判断する際は、下表を参照し誤差の影響を考慮して行います。
図:引張試験機本体と変位計の測定イメージ
施工例
変位計のセット完了
引張試験機本体と変位計を接続
油圧ポンプに力を加えながら加圧