含有塩化物イオン量を化学分析で測定
コンクリート中に含まれる塩化物イオンにより鉄筋の発錆・腐食促進が懸念されます。 塩化物中のアルカリ金属イオンがアルカリシリカ反応の進展に寄与することも考えられます。 このため、塩害やアルカリシリカ反応の劣化予測に対し、コンクリート中の含有塩化物イオン量を把握することが大変重要となります。 塩化物イオン量を化学分析で測定し検査結果を報告します。
試験手順
1鉄筋探査にて鉄筋位置の把握
探査機をコンクリート表面に当て、探査する鉄筋と直交する方向に走行。(予め探査機の走行始点を標記)その後本体表示により鉄筋位置を読取りコンクリートに鉄筋位置をマーキングします。
2コアにて供試体の採取
ダイヤモンドコアドリルにて穿孔し、供試体を採取します。 コアビットの回転が極端に落ちない程度に加圧します。
3コア採取部の埋戻し
補修材は断面補修材(ポリマーセメントモルタルなど)にて行い、その表面は既設壁色に近い色にてペイント仕上げとします。
4コア供試体の塩化物含有量測定
採取した供試体を第三者機関(公的機関)にて塩化物含有量を測定し検査結果を報告します。