専門工種施工
あと施工アンカー工事
あと施工アンカーとは
構造物のコンクリート(母材)に機器・耐震補強部材などを取付けるために用いられます。これらの機器・耐震補強部材などが初期の性能を十分に発揮するためには、安全かつ確実で的確なあと施工アンカーの施工が必要になります。
当社では創立当初から耐震補強業務に携わり、技術の向上と人材育成に努めてまいりました。培った技術力を活かし、信頼のできるあと施工アンカーの施工をご提供させて頂きます。
アンカーの分類
アンカー定着する躯体コンクリートの打設前に所定の位置に設置して埋込む「先付けアンカー(先付け工法)」と躯体コンクリート打設・強度が発現した後にアンカーボルトを埋込む「後付けアンカー(後付け工法)」に大別されます。
「後付けアンカー」は、コンクリート打設後に孔開けする、「あと施工アンカー工法」とコンクリート打設前にアンカー設置位置にアンカー取付け用の孔を確保しておく「型抜きアンカー工法」に分けられます。

あと施工アンカーの種類
「あと施工アンカー」は材質・固着方式・施工方式などにより細かく分類されます。
それぞれの特長を踏まえた上で現場環境を考慮し、取付け物に最適なアンカーを選定しなければなりません。
特に材質選定には注意が必要で、塩害地域など錆やすい環境ではステンレス製アンカーが使用されています。
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接着系アンカー(カプセル型)
特に耐震補強工事では、鉄骨ブレース工法・RC増壁工法のいずれにおいても大量に使われています。
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接着系アンカー(注入型)
エポキシ樹脂を主剤に採用し、高い固着強度、優れた経時安定性を実現します。
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金属系アンカー
挿入したアンカー筋に打撃力または締付力を加えることで先端を拡張し、コンクリート孔壁に固定させます。
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あと施工せん断補強工法(CCb工法)
内側からしか補強できない構造物でも両端にファインセラミック製の定着体をせん断補強鉄筋に取付け、せん断耐力やじん性を向上させたものです。
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耐震補強接合アンカー(ディスクシアキー工法)
コンクリートの強度が基準に満たない場合であっても高いせん断耐力と剛性を発揮し、低振動・低騒音での施工が可能なアンカーです。
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グラウト(無収縮モルタル)系アンカー
孔とアンカー筋との隙間をグラウト(無収縮モルタル)で充填し、固着させる方法です。比較的安くかつ長期的に安定させることができます。