ひび割れ・欠損・浮き調査

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ひび割れ調査(目視調査)

建築物の表面にできたひび割れの調査を行います。クラック幅や長さをクラックスケールで測定します。

調査例

  • 外壁ひび割れ・外壁欠損・浮き調査
  • 外壁ひび割れ・外壁欠損・浮き調査

クラックスケールでひび割れ測定

ひび割れ調査の詳細

鉄筋コンクリートの構造物は健全なものでも、年数が経過すればある程度のひび割れは避けられません。目視観察の箇所は、天井点検口・パイプスペースなどからの構造躯体コンクリート面の観察が望ましいですが、躯体を直接観察できない場合には仕上げ面から観察することになります。ひび割れは、多くの原因が複雑に絡んで生じます。
構造ひび割れ(せん断ひび割れ・曲げひび割れ)によるものか、変形(不同沈下など)によるものか、乾燥収縮・劣化によるものかは目視観察によりある程度の判断は可能です。
調査結果はクラックスケール・目視などにより、ひび割れ幅・長さ・原因を想定し軸組図に記入していきます。
構造的に重要な影響を与えるようなひび割れが多く観察された場合は、より詳細な調査を行う必要があります。

特長

  • ひび割れのパターンから総合的に判断して原因を推定

ひび割れ深さの測定(超音波調査)

送信センサーから発振された超音波が受信センサーに最短経路で到達する時間を計測することでひび割れ深さを推定する方法です。

調査例

  • 測定原理図

    測定原理図

  • 壁のひび割れ深さの測定

    壁のひび割れ深さの測定

  • 測定器の表示画面

    測定器の表示画面

  1. bの距離を入力
  2. t1-t1間の伝播時間を測定
  3. t2-t2間の伝播時間を測定
  4. 伝搬時間の差を距離に換算しクラック深さを表示

欠損・浮き調査(打診・打音調査)

外壁表面をテストハンマーで転がし、打診音の違いでジャンカなどの空隙、浮きなどの有無を調査し記録します。

調査例

  • 外壁ひび割れ・外壁欠損・浮き調査
  • 外壁ひび割れ・外壁欠損・浮き調査

テストハンマーで打撃音を聞分けて調査

調査方法

平成20年の改正によっていわゆる「外壁の打診調査」が義務付けられました。
開口隅部・水平打継部・斜壁部などのうち、手の届く範囲をテストハンマーなどで打診し判別します。必要に応じて双眼鏡などを用いて目視観察を行います。また、異常が認められた場合は、落下事故発生の懸念箇所を全面的に打診調査を行います。

特長

  • 目視診断や触診も同時に診断ができ安定した調査が可能
  • 入り組んだ箇所の調査も容易に行え、剥離した部分は確実に判別が可能
  • 調査時に危険な部位があればすぐに対処が可能

欠損・浮きの非接触調査(赤外線サーモグラフィー法)

建築物の外壁を赤外線サーモグラフィーで測定し、外壁面の温度の違いで、欠損や浮き箇所の場所を特定します。

調査例

  • 通常撮影時の建物外観

    通常撮影時の建物外観

  • 表面温度を表示した赤外線サーモグラフィーの写真

    表面温度を表示した赤外線サーモグラフィーの写真

調査方法

外壁タイルなどの仕上げ面と躯体との間に、欠陥部(隙間)があれば、空気層が断熱材の役目を果たし、外壁から躯体に熱が伝わらなくなり、欠陥部だけ健全部と比べて温度が高くなります。その温度差を赤外線サーモグラフィーでとらえる事で欠陥を特定する事ができます。

特長

  • 非接触の外壁調査なので足場設置が不要
  • マンションなど住人の方々のプライバシー侵害も回避
  • 調査は写真撮影だけですのでは無騒音で、広い面積でも短時間で調査が完了
  • 熱画像を直接可視化した形態を記録・解析するのでより客観性の高い診断が可能

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