接着系アンカー（カプセル式）

接着系アンカー(カプセル式)とは

コンクリート構造物（母材）にあらかじめ削孔した孔に挿入したカプセル（接着剤）が化学反応により硬化し、定着部を物理的に固着するものをいいます。特に耐震補強工事では、鉄骨ブレース工法・RC増壁工法のいずれにおいても大量に使用され、強度・固着力はもちろんのこと取扱いやすさも接着系アンカー（カプセル式）選択の重要なポイントです。

施工例

特長

• 母材に穿孔した穴に充填した接着剤が化学反応により固着、強力な固着力と耐水性で長期安定
• 主剤と硬化剤がカプセル状の容器収容
• カプセルを粉砕・混合させて埋込む「回転・打撃型」とアンカー筋をハンマーなどで打込みカプセルを粉砕・混合させて埋込む「打込み型」の2タイプ
• 金属アンカーなどと比べ固着力が強く長期に渡りした強度を保持
• 持運びや取扱いが安易で打込むだけの簡単施工

使用分野

◎建築工事
コンクリート型枠止め・避難梯子・増築に伴うコンクリート柱補強・外壁下地アングル止め・ベランダ補強・エレベータ工事・フェンス・看板・ネオン塔・コンクリート基礎ボルト。

◎道路工事
フェンス・防音壁・遮音壁・ガードレール・照明灯・落石防止網・落雪防止柵・標識板。

◎高架橋梁工事
ケーソン内基礎ボルト・橋脚補強工事・ケーブル・水道管などブラケット・検査足場・漏水桶受箱・伸縮継手金物・落下防止柵アンカー・拡幅工事・PC板固定・落橋防止工事・タラップ。

◎機械据付工事
エスカレータ基礎補強用・揚水ポンプ・製鉄用

施工手順

耐震補強用アンカーとは

新設壁・増設壁・増し打ち壁の補強工事や鉄骨ブレースなどの耐震補強を増設する事で耐力性能を高めることができます。
これらの耐震壁などを設置するためにあと施工アンカーを打設し、グラウト材（無収縮モルタル）などで埋めて耐震補用を行います。

耐震補強用アンカーの一例

関連リンク