表面被覆工法
コンクリート構造物の表面を樹脂系やポリマーセメント系の材料で被覆することにより、劣化因子(水分、炭酸ガス、酸素および塩分など)を遮断、劣化進行を抑制し、構造物の耐久性能を向上させる工法です。
施工例
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施工前のコンクリート表面の劣化状態
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コンクリート表面被覆後の状態
特長
- 防水性・遮塩性・中性化防止性や耐候性に優良
- 金ゴテ・ローラー刷毛などにて比較的容易に施工が可能
- 上塗りはは調色が可能
用途
- 劣化が予測される箇所での劣化因子の侵入抑制
- 塩害・凍害・中性化・ASR(アルカリ骨材反応)における劣化初期(潜伏期)での補修
- 断面修復工法後の再劣化防止
表面保護工法の構造断面図
表面含浸工法
コンクリート表面に含浸材を塗布することで、劣化因子の浸透を防止、コンクリートにアルカリ性を付与、鋼材の防錆効果を付与、ぜい弱部の強化などを行う工法です。
施工例
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ローラーにて橋脚梁部に含浸材を塗布
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橋脚床版下面のコンクリートに含浸材を塗布
特長
- 施工が簡単で短期間、しかも比較的安価に修復が可能
- 外観がほとんど変わらないため、施工後も目視による点検が可能
- 紫外線による劣化を受けにくく、施工の際に発生する産業廃棄物が少量
用途
- 劣化が予測される箇所での劣化因子の侵入抑制
- 塩害・凍害・中性化・ASR(アルカリ骨材反応)における劣化初期(潜伏期)での補修
- 断面修復工法後の再劣化防止