橋上の交通規制を行わないで施工を実施
供用中の橋梁の補修工事は、その架橋されている路線の状況にもよりますが、交通規制を最小限にするように実施されることが一般的です。 特に支承取替施工は、橋面下での工事となるため、交通規制を行わないで実施できます。 また、空間の狭い範囲でも施工が可能です。
施工手順
- 主桁の下に油圧ジャッキをセットし、主桁を3~5㎜程度持ち上げます。
- 鋼でできた箱型の橋桁(鋼箱桁)の中から上のボルトを外します。
1ジャッキアップ
- 既設支承を撤去します。安全性および工期短縮を考え、「ワイヤーソー」を使用し、支承下面を切断して撤去を行っています。
2既設支承部の撤去
- 新設支承のアンカーボルト孔を開けます。橋桁が鋼箱桁であるため桁内部にコアドリルマシンを設置し、桁下面に穿孔を行います。
3アンカーボルト孔の穿孔
- 新設支承を取込み、所定の箇所へ設置した後、グラウト材(無収縮モルタル)を打設します。
4新設支承取込み・設置
- グラウト(無収縮モルタル)が所定の強度に達したらジャッキの圧力を開放し、主桁を降下させます。
5ジャッキダウン
- 主桁降下後、ソールプレートと主桁およびベースプレートと支承本体を溶接します。