桁かかり長を補完し地震時の落橋を防止
大規模地震時の衝撃力を緩和し、防蝕性能を有し耐久性があります。PC鋼より線やチェーンによる連結で桁かかり長を補完し、地震時の落橋を防止します。 また、U字型チェーンは建築限界の制約のある場所の設置に適しています。
施工手順
- 設計図に基づき現地計測を行い、部材取付位置およびアンカー穿孔位置出しを行います。
1現地計測・位置出し
- 穿孔前に躯体部の鉄筋探査を行い、鉄筋位置を確認します。探査結果と設計図を基にして現場実測を行い、アンカー位置の修正を行います。
2躯体部鉄筋探査(穿孔位置修正)
- 穿孔はコアドリルで行い、アンカーに適合した径・深さに穿孔します。 穿孔面に対して直角に穿孔し、傾斜穿孔する場合は15°以内とします。
- 穿孔時に埋設物やジャンカなどが確認された時は、監督職員に報告の上、指示に従います。
- コアドリルを用いてアンカー孔の穿孔を行います。
3アンカー孔の穿孔
- アンカーをセットし、エポキシ樹脂を注入します。
4アンカーボルトの定着
- アンカーボルト位置を確認し、部材取付け位置の採寸を行います。
5落橋防止構造部材の採寸
- ベビーサンダー(集塵機付)を用いて部材取付け予定位置のケレンを行い、躯体表面の脆弱部やホコリなどの除去を行います。
- 部材取付け予定位置にエポキシ樹脂パテ材を塗布します。
6素地の調整
- 主桁に仮吊り用のカットアンカーを打設し吊り治具を取付けた後、レバーブロック・吊りワイヤーなどを用いて部材を取付けます。
- ワッシャー・ナットを取付け完了となります。